幕末の動乱の時代、長州藩士であった高杉晋作の俳句に、
「面白き
こともなき世を
面白く」
とあります。これに晩年の高杉晋作の看病をしていた野村望東尼が
「すみなすものは
心なりけり」
と結んでいます。
私は、「あぁ、確かに、大事なのは心である…」、と感じました。
しかし、そこに敢えて私なりに改変するならば、
「すみなすために
面白がろう」
としたいところです。
これまで、この風の人の中で、38話目「笑者」や42話目「良気」などで、自ら微笑むことの大切さをお伝えしてきました。
人は、自ら笑うことで楽しくなります。そこにひとつの付け加えて、「視点を面白いことへ向ける」ことの効用を思います。
人が働いたり、また、長い人生を歩むほどに気付くことに、人生には時に(必ずと言っていいほど)予期せぬハプニングが訪れるということがありましょう。
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そこでハプニングを成長の機会、チャンスと捉えて対処できるようになれれば、その人はまた大きく成長できることでしょう。そして、ハプニングの種類にもよるでしょうが、できれば面白く前向きに対処できれば言うことはないでしょう。
また、仕事、勉強においても面白がって行えればと思います。それらは自分を高める場であるのでしょうから。それはスキルを高める場でもあり、知識を高める場でもあり、時には人間関係の摩擦によって自分を高める場でもあります。
趣味・技芸を磨くことなども、自分を高めることとつながっているものです。
そしてそれらが、ゆくゆくは人生を楽しく生きる道となるのでしょう。
子供の頃は、多くのことに好奇心を抱いて臨んでいたものですが、それは私達大人が責任などの束縛から、いつからか忘れてしまった宝です。
是非、「面白がる」視点を持ってことに臨んでいただければと思います。
そして、結局のところ、「人間とは面白い」ものであり、ひいては「人生とは本来、面白い」ものである。そこに帰結するのではと思います。
「面白き
ことのなき世を
面白く
すみなすために
面白がろう」
いつも心に太陽を
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