あなたは、趣味がありますか?今回は趣味を持つことについてお話しします。


私がよく知人と話すことに、「趣味があるから仕事を頑張れる、仕事があるから趣味が楽しい」ということがあります。

趣味とは当人にとって打ち込める対象であり、生活面においてもストレス解消や気分転換など心身の健康にも大いに貢献してくれるものです。

私の愛読書の浮浪雲(はぐれぐも)の中で、主人公がよく「生きてることが趣味でんす」と語ります。このことについて少し深めてみます。

私達は日々を営む上で行動をします。家事や雑事、勉強に仕事に掃除など。禅の教えでは日常が修行とされます。そのことについて、私が以前お世話になった老師様が「修行は楽しかった」、また、「修行とは本来楽しいものである」、と語っていたことを思い起こします。

…では、修行という概念も含めて、日常における行動を趣味として見るとどうか。

家事や雑事、勉強に仕事に掃除などを趣味と見てみる。

なんだか楽しくなってきませんか?

特に、仕事に関しては不謹慎と言われるかもしれませんが、あくまで仕事を遊びではなく趣味と見るところにミソがあります。

仕事については、しなければならないという義務感は心に負担になるし、やらされてる感には喜びを見出だしにくいものです。

また、趣味が高じて仕事になったという人は数多く存在する事実があることから、仕事を趣味と見ることはさして不謹慎ではないと言えそうです。

心も軽やかに日常を送る考え方として、日常の行いを趣味としてみる。

そうすれば、「生きていることが趣味」と言える日もそう遠くないのではと思います。

便利で快適になる一方で、複雑で生きづらくなってゆく、世知辛い社会で、心に余裕を持つ。そのためのひとつの考え方として参考にしていただければ幸いです。

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