今回は、心話についてお話しします。
心話とは、私の造語であり、心の中で会話をすることをさします。また、私はその会話の対象を心友(しんゆう)と呼んでいます。
実は、心理学の分野ではセルフメンタルコンディショニングの一環として、心の中の人物と会話することが提唱されており、正式な呼び方は覚えていないのですが、心の中で会議を開くように行う時は、「賢人会議」などと呼ばれているようです。
賢人会議においては、歴史上の人物や著名人など(例えばオバマ大統領やイチロー選手など)を同席し、ひとつのテーマについて様々な意見を想起します。また、現実に存在する人物でなくとも、アニメなどの仮想的な人物でも良いでしょう。
職業や性格が違えば、視点も考え方も異なって見えてきます。そこがまた面白いところでもあります。
私の場合も、心話の際には数人の心友が存在し、それぞれに職業も性格も違うので、新たな視点が見つかることも心話の有用な点だと思います。
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また、心友というのは、仏教で言うところのつまりは「内仏」であり、自身の内なる仏とも言えます。話せば話すほど、その内仏も成長するものです。
そして、以上にお話ししたのは、対話式心話であり、もうひとつ、自問式心話があります。
自問式心話とは、自分に問いかける心話であり、禅においては「おい、主人公」と自分に語りかけます。私は少しアレンジして、「主人公」の部分を「自分が好きな名前」にしています。好きな名前で呼ぶことで自身の格を上げる効果を狙っています。そして、自問式心話の一例を挙げれば、「海雲よ、汝、何を求む?」、などのように問いかけます。それに答えを述べたなら、さらにその理由、目的は?、などと掘り下げていきます。
対話式心話も自問式心話も、自分を深く知る修行であり、人生を深める術でもあります。
私も普段は忙しいので中々心話ができず、入浴して湯船に浸かっている間や入眠の際に行っているのが現状です。
それでも、心の健康を保ち、また、自己を高める術としてはとても有用だと実感しています。
あなたも忙しい日々の中だとは思いますが、そっと自分の心の声に耳を傾ける、そんな時間を設けていただければと思います。それが心の余裕へとつながるはずです。
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