悉有仏性とは、悉(ことごと)くあらゆるものに仏性が有る、という仏教語です

 

ふと、よく身の周りを見渡せば、私達の生活の中には「ありがたい」ものが溢れています

 

その物の金額的値打ちではなく、実用性、機能に目を向けることが大切です

私が日記をつける際に使用するシャープペンとノート等は、本当に「ありがたい」ものです

 

ここに、その物を作った制作者の方の思い、愛を感じます。こうすれば人々の生活はもっと良くなるはずだ、という思い

 

そして、そうした思いに感謝する心の大切さ

 

また、私達人間や、様々な生物、また、命なき物にも、仏性がある、と仏教では説きます

 

仏教の教えに四苦八苦(しくはっく)とあります。生老病死(しょうろうびょうし)の四苦と、愛別離苦(あいべつりく)、怨憎会苦(おんぞうえく)、求不得苦(ぐふとくく)、五蘊盛苦(ごうんじょうく)の四つの苦しみを合わせたものが四苦八苦です

 

ここでは詳細は割愛しますが、この中のひとつ、怨憎会苦、嫌な人間に出会う苦しみにおいては、心を悩ませる方も多いことかと思います

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しかし、仏の教えによれば、嫌な人間ほど、実は自分を悟りの境地に近付けてくれる存在、成長させてくれる存在、と説きます

即ち、仏縁、仏様の巡り逢わせによって出会ったのだ、と

 

大抵の物事には二面性があり、その善の方に目を向けることも大切です

 

ただ、嫌な人間がいるとしとも、自身も未熟な存在であるのだし、また、人間は不完全なものであるからこそ面白いのだとも私は思います

 

また、反面教師として「ああはなるまい」などと思うことで、それはひとつの学びともなります

 

そして、仏縁によって出逢ったのだすれば、また「ありがたい」存在だとも言えるのでしょう

 

また、馬が合う人との出逢いも、無論、貴重なものです

 

ただ、自身の身の周りを今一度よく見渡して、普段お世話になっている「ありがたい」人や物に感謝することの大切さ

 

そして、そっと「ありがとう」と心念してみる

 

その時、あなたの心に幸せ、平安が訪れることでしょう

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