職場は、修行の場。以前、27話目「職場は戦場」とお伝えしましたが、最近見方が変わったことをお伝えすると共に、お詫びします。

禅問答に、世法と仏法という題があり、そこでは世俗と仏道が密接に関わっていること、つまり、仏の教えは実生活に活きるという問答が交わされます(葬式仏教と言われて久しいですが、本来の仏教は生き人のためにあります)。

これは仕事も例外ではなく、仕事も視点を変えれば立派な修行です。

働く意義が、「自らを深め、他を満たす」ことにあるとすれば、それは修行の意義と同義です。

職場が修行の場、つまり自らを深め、他を満たす場であるならば、それは言葉を変えれば、「自己錬磨と社会貢献」の場、または、「世のため人のため、自分のため」となる場と言えましょう。

それは仏道に他なりません。

ちなみに、お金を稼ぐことについては、元ZOZOTOWN社長の前澤友作さんによれば、「お金は感謝の代価」であり、お金を払う時は「感謝の意」を払っているのであり、「感謝が巡る」ことで世の中は回っているという話もあります。感謝の概念で物事を捉えることも仏教的と言えそうです。

また、働く中での学びや経験を通して、大なり小なりの「気付き」があると思いますが、その「気付き」は仏教で言うところの「悟り」と呼ばれるものです。

また、時に艱難辛苦が生じるかとは思いますが、それは鍛えられ、成長している過程であり、それも修行と言えましょう。

仏教は、私達の生活と密接に関わっており、現代にも充分に通ずるものです。

以前、職場は戦場とお伝えしましが、私の中で考え方が変わりました。ただ、人それぞれに仕事に関する捉え方があって良いと思うし、それこそ十人十色の捉え方があって良いと思います。あくまで私の考え方に過ぎず、押し付けるものでは決してありません。

ただ、何かしらの働くことへの意義を持つことで、仕事に対する姿勢がポジ(ポジティブ)に変わることは確かです。

今回の話が、あなたにとってひとつのキッカケになれば幸いです。

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