繰り返しになりますが、大事なことなので今一度。
曹洞宗の開祖、道元禅師様の語録に度々出てくる言葉、概念に、「身心一如(しんじんいちにょ)」があります。
これは、身の状態は心に現れ、心の状態は身に現れる、というものです。
坐禅とは、身を調えることを以て、心を調える、そこに意義があります。
私達の日常においても、姿勢を正すことで、心に良い作用がもたらされるということ。
余談ですが、近年、人々の視力低下が社会問題となっていますが、姿勢を正す、背筋を伸ばすことで視力が改善するという研究報告もあります。その医師によれば、姿勢が悪い(猫背)と、首の頚椎を通る視神経が圧迫されるからであり、姿勢を正すことで改善されるのだと指摘しています。
そんな姿勢についてですが、姿勢を正すことで、心が調うと私自身も痛感している日々です。
姿勢を正すとは、口角を上げ、背筋を伸ばすこと。これだけで気分も変わってきます。
ただし、整体師の方の話によれば、人は家事などをこなす時は、どうしても姿勢が歪むようになっているそうなので、姿勢が歪むのも仕方がないと言いますか、受け入れる器量も必要なのでしょう。
それでも、日常において姿勢を正すことの心掛けは大事なのでしょう。オーラも変わります。
心については、幸せに目を向け、感謝をする、つまり、「幸せだなぁ」、「ありがたい」などと思える事柄に目を向ける。社会や自身の未来については「こうなれば良いな」などと希望的観測を持つ。また、どうでもいいことで悩まない。そして、「楽しいこと」を考える。
身と心について、こうしたことが成されれば、身と心が相乗効果を生んで人生が好転してゆくものです。
現代社会は、テクノロジーの進化により、快適になった一方で、社会は寛容さを失い、社会を閉塞感が覆っています。それは人々の生活が自然から離れてゆくことなどにも原因がありましょうが、だからこそ身と心を気丈に持っていたいものです。
私達は、常に重力によって下に引っ張られています。だからこそ、意識して上を向いて歩いていきたいものです。
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