俳句をひとつ読ませていただきます

 

 

み仏の
訓示なさるは
ひたすらに
己(おの)が甘えを
なくすと観たり

 

 

これは曹洞宗の両本山のひとつ、永平寺の修行僧を想ったときに浮かんだ句です
私などは、永平寺の修行僧を想うと、心が清々しくなります

 

 

それはなぜか?

 

 

永平寺の修行は日本の全宗派の中でも特に厳しいと言われます
そこでの生活は、正に己の中の甘えを徹底的に排除させることであり、またそれ故に美しさも見えてくるのでしょう

 

 

お釈迦様の教えには、堕落、いわゆる「甘え」をなくすことの大切さがよく説かれています

 

 

惰眠をするな、飲食(おんじき)を節量せよ、欲を少なくし足るを知るべし(少欲知足)、などなど

 

 

宇宙の法則からか、生物は楽な方へ楽な方へと行きたがる傾向があります

つまりは、最終的には横になって寝るような状態へと

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しかし、甘えたりして楽な方へ楽な方へと流れて行った先は、どん詰まりとなることは予想に容易いことでしょう

 

 

人に優しく、己に厳しく、とはよく聞く言葉ですが、己に厳しい人、自分を甘やかさない人とは、己の弱さをよく知るところとなり、自然と人に優しくもなるのでしょう

 

 

自分のことしか考えない、自分勝手な振る舞いをする人が溢れると、世の中どういうことになるでしょうか?

 

 

そこを正すという意味も込めて、自分を甘やかさないということの大事さ
自分を甘やかさない人を育てることが、世の繁栄につながると私は思います

 

 

また、自分を甘やかさないと言っても、心体を壊さない程度に励むこと

仕事も日常も

永平寺の修行も厳しいですが、心体を壊すようなものではないと聞いたことがあります

 

 

あなたの生活の中にも、よく考えると「あ、これは甘えだな」と思う行動があると思います

そこでグッと立ち止まることを繰り返すことで、また人は成長していくのでしょう

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