回は、目的などを持つ意義と、その区別について。
私達が行動を起こす際は、まず、動機がきっかけとなりますが、その動機には、「目的」、つまり「~のために」となることがあり、それは原動力とも言えます。
「手段」とはそのまま、「目的を成すための手段」であります。
私達は、日々を送るなかで目的と手段によって行動を為しているとも言えます。例えば、長い人生設計を立てる際には、どの職業につくか、も大事になってきます。
どの職業に就くか、就こうとするか、その職種は実に多様です。
ここでひとつ、気を付けておかねばならないのは、職業は手段であり目的とはならない、ということ。
例えば、政治家を目指すのはよいことですが、政治家になることがゴールになってはいけない。政治家になって何を成すか、なんのために政治家になるのか、その視点が重要になります。政治家になることは手段です。
また、ある大学に行きたいとして、大学に行くこと自体が目的になっていないか。大学で何を学び、その先で何を成したいか、その視点が大切になります。大学に行くことは手段です。
また、大学に行くために勉強をする場合、その勉強は大学に行くための手段です。教師から出される宿題も、それを為すことは手段となります。テストでいい点数をとること自体が目的となっていないか気を付けたい。
つまり、ここで言いたいのは、目的と手段を取り違えないように、ということ。
その区別を持つことで、人生はより歩みやすくなるものです。
なお、目的、手段とセットで挙げられることに「目標」があります。
「目標」とは目的を成す、または目的に近付くための「具体的な内容を伴うもの」と言えることであり、多くの場合は数値で表されます。目標とは、手段を用いた上での行動指標であり、目的と手段をつなぐものとみてもよいでしょう。
今回お話しした「目的」、「手段」、「目標」をぜひ使い分けてみていただきたいと思います。
日々の思考がスッと整理されるはずです。
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